須田郡司VOICE OF STONEプロジェクト公式サイト
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[応援メッセージ]

 私は地質の研究者として専門的研究対象として石に向き合ってきましたが、一方で国内外における野外調査の際に石と文化や地域の人間との営みとの関わりにも深く惹かれるものを感じてきました。国際的にもユネスコの支援するジオパーク(ジオは「地球の」「地質の」「大地の」意)運動が広がってきて石に関する国民の関心も高まってきました。こうした背景の中で、今回の須田さんの「世界石巡礼」はまさに時宜を得た、また広く関心をもたれる好企画といえましょう。私と彼とは、石に対する思いを共有して意気投合し「日本石紀行」を刊行するまでになりました。さらに石の世界を海外にまで求めようとする彼の行動力をうらやむとともにできる限りの支援を皆さまとともに行いたくエールを送る次第です。

(独)産業技術総合研究所フェロー/地質調査総合センター代表 加藤碵一



 わたしはこの20年近く須田郡司さんといっしょに国内外の聖地を旅し、そこで多くの出会いと念いを共有してきた。その得がたい同士である須田さんがこの度、「日本石巡礼」に続く次なる巡礼として、「世界石巡礼〜地球の記憶を訪ねる〜」に出かけるという。その新たなる門出をみなさまと共に見守り、祝い、未来社会への希望を込めて送り出したい。

京都大学こころの未来研究センター教授 鎌田東二



石の人にあったらよろしくと

 三十年ほど前のこと、北米大陸の沙漠の中でひとりの先住民の老人と出会った。しばらく彼と人生を共に過ごすこととなったある日、わたしは彼がいつでも小さな石をひとつ持ち歩いていることに気がついた。彼は一族の人の心の病や、けがや、体の病気をネイティブ・アメリカンの伝統医療に基づいて、薬草やマッサージなどで無償で治癒する人で、さまざまな部族の人たちたちから尊敬されている偉大な年寄りのひとりだった。彼は祈りをあげるとき、治療をするとき、人の話を聞くとき、ひとりでなにかを深く考えるとき、常にその石を手にしていたのだ。彼の石との接し方がわたしを魅了した。それは丸い石で、にぎり心地がよいことをのぞけば、どこにでもあるような石だった。興味を持ったわたしに、彼は「丸い石には力がある」と言ったのだ。「その力は石のなかの人からもたらされる」と。
 世界中の先住民文化の深層に、石は生きているという認識がある。アメリカ・インディアンはそれを「石の人」「ストーン・ピープル」と表現する。石の人は、母なる地球の上で最も長く生きている人たちであり、物理的にも精神的にも地球に最も近い存在である。地球は、植物、動物、鉱物と分類される実にさまざまな子供たちを作り出した。人間も地球の子供のひとりであるが、彼女の数多くの子供たちの中でも、石や岩は最も地球に近いところにいる。地球そのものがひとつの大きな石と見ることもできる。偉大な石とされる石のなかには偉大な人がいるのだ。その石のなかの人は、気が遠くなるくらい長い人生を生き、その間にさまざまなことを見たり聴いたり感じたり記憶したりして知恵を蓄えつつ、そこに存在し続けるのだ。そしてその話を聞く準備ができた若者が現れて、正しい仕方で祈りをあげ、捧げ物をすると、その石はお話をして聞かせてくれるのだという。
 須田郡司君は、石の声に耳を傾け続ける人である。母なる地球は、地球の至るところに存在する偉大な石のなかの人を通じて、静寂のなか聞く耳を持つものに向かってなにかを話しかけてくる。しかし石のなかの人は、写真には写らない。心の目に見えるだけだ。だが、その写真には写らない力の存在は、彼の写真からは、感じ取ることができるはずだ。なぜなら、彼は石の声に謙虚に耳を傾けることのできる人なのであるから。

北山耕平



 岩は生きています。
 ただその生命のサイクルは何億年、という宇宙的時間です。そのことを知っていた我々の祖先達は、自分の生命と宇宙の繋がりを忘れないために、岩を崇め敬い尊びました。須田さんの巡礼の旅は、21世紀、にそのことを思い出す旅になってほしいと願っています。

映画監督 龍村 仁



 イワクラや聖なる石があるということ、それはそこに生きる人の世界や宇宙が、水平方向だけでなく垂直の方向にも大きく広がっていることの証である。その垂直方向に生きる力こそ、ヒトがこの惑星(ほし)の上で「正しく」生きることを意識させる力そのものだったのだ。しかしそれは、圧倒的な勢いで姿を消しつつある。けれど、その後ろ姿をかろうじて見ることはできる。須田さんの新たな試み、"世界石巡礼"は、まさにその後ろ姿を追い続けるものだ。その旅がどれほど重要なものなのかを、ボクらはこれから思い知らされることになるだろう。

アーティスト 真魚長明



『巨大な一石』(〜須田郡司さんの“世界石巡礼”に寄せて) 流行(はやり)の“自然志向”とやらが、どこか不自然な感じがするのは、有機ばかりにとらわれて、無機を忘れているからではないだろうか。有機物(オーガニック)だけが自然ではない。人類最古にして世界共通の文化は、無機物たる石への信仰が育(はぐく)んだ。その足跡をたどる須田郡司の“世界石巡礼”は、人と自然の共生を真に回復するための、文字通り「巨大な一石」を投じる試みとなるだろう。

評論家 山田五郎


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